オリジナルネクタイの製法は「織り」、「プリント」、「刺繍」の3種類!

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サラリーマンの身だしなみに欠かせないのがスーツ、靴、そしてネクタイです。スーツ量販店などに行くと、様々な柄のネクタイが並んでいて、どの柄が似合うんだろうと頭を悩ませる人もいるでしょう。

ネクタイを締めているサラリーマン

ネクタイと言えば名入れ刺繍のサービスが有名ですが、実は一からデザインを起こしてオリジナルネクタイを作ることもできるんです。例えば「企業のロゴ入りネクタイを着用してイベントで目立ちたい」、「会社の歓送迎会の出し物で使いたい」などの要望にも応えられます!
そこでこのコラムでは、オリジナルで作るネクタイについて紹介していきます。

ネクタイのはじまりは防寒グッズだった?

そもそもネクタイはいつ誕生したのでしょうか。
その歴史はかなり古く、文献によると2世紀初頭まで遡ります。起源はローマ兵士が防寒のために首に巻いたウールの布で、これがネクタイの原型と言われています。またこの布は、妻や恋人たちが戦地へ向かう兵士の無事を祈って贈った「お守り」的役割もあったそうです。

闘技場「コロッセオ」の写真。ネクタイはコロッセオと同じくらい長い歴史があります。

ローマ時代に建設された闘技場「コロッセオ」。

ネクタイが一般に普及したのは17世紀後半から。襟にネクタイ(クラバットと呼びます)をつけた兵士の姿を見たルイ14世が宮廷ファッションとして採用し、それが一般市民にまで広まっていきました。当時は大振りの布を使っていましたが、19世紀頃から帯状のものになり、タイ(語源はロープ、綱、紐など)と呼ばれるようになりました。

ネクタイが日本へ伝わったのは18世紀中頃で、洋服文化が流行した大正時代後期に、市民に広まったとされています。
現在のネクタイの形状は、斜めに裁断した生地同士を繋ぎあわせて作られています。表地(大剣、小剣、なかつぎ)を繋いだあと、裏側にネクタイ芯を入れて表地で見えないようにくるんでいます。斜めに裁断するのは、ネクタイを締める時、生地が伸びて首周りの滑りがよくなり、快適に締めることができるからです。

サラリーマンにとって必需品なネクタイですが、最近では会社の周年行事や退職記念、販促グッズ、ノベルティ、営業ツール、得意先へのプレゼントとしてネクタイを利用する企業、団体も増えています。

また個人の間でも結婚記念日、卒業入学祝い、七五三の子供用ネクタイ、催事、お祭り、高校大学の文化サークルでも使われることがあります。サークルで着用するなら、統一感が出て士気を高めるのにも役立つかも。このようにネクタイは、身だしなみの枠を越えたオリジナルグッズとして広がりつつあります。

ネクタイにまつわる用語と基礎知識。

色の質感を出すなら織り加工、低コスト重視ならプリント加工

オリジナルのネクタイを作る場合、その製法には大きく分けて次の3種類があります。

1 織り加工
2 プリント加工
3 刺繍加工

1は生地の柄を織物で表現する製法。先に染めた糸を織り込んで生地にしていくので色のブレが抑えられます。高級感があり、無地でも色に深みが出るのが特徴。絹やポリエステルなど、ほとんどの素材で加工できます。

2は昇華転写やシルク印刷などでおこなわれますが、製法によって仕上がりが大きく変わることも。織り加工に比べて手頃な値段でプリントできるのがメリットです。

3は高級感を演出したいときに人気があります。複雑なデザインだと文字などが潰れてしまい不向きです。

ネクタイのイメージ写真。

ネクタイのデザインは様々。

ネクタイの素材はシルク、絹交織、ポリエステル

自分だけのネクタイを作りたいという方は、専門の加工業者に問い合わせましょう。豊富な経験とノウハウを持っているので安心して任せられます。
ちなみに一般的に加工業者が取り扱っている素材は、

・正絹(シルク)…ネクタイ素材の中の王道。手触りが滑らかです。
・絹交織…正絹に比べると手触りは劣りますがリーズナブル。
・ポリエステル…正絹や絹交織よりも安い。最近では品質も向上しています。

その他、ウールや綿、麻の素材などもあります。こうした製法や素材をしっかり揃えている加工業者をチェックしておきましょう。

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記者プロフィール

記者1号
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ハンコとスタンプの専門雑誌「現代印章」と、オリジナルグッズを作る業者向け専門誌「OGBSマガジン」の記者。日本全国どこでも現れる。オリジナルグッズを作りたいと考えている人に役立つ知識を紹介するため、日々邁進中。趣味は寺社・仏閣めぐり。