覚えておくと役に立つ、印章ケースの正しい開け方

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もしあなたがこれからハンコを買うのなら、「印章ケース」もお忘れなく! 湿気や気温差、衝撃、ホコリなどからハンコを守ってくれます。

角や牙、木などの素材でできたハンコは環境の変化によって反りやひずみ、割れなどを起こすこともあります。チタンなどの金属製素材やカジュアル系ハンコに多いプラスチック素材も、できるだけ外部からの衝撃を避けたいところ。これら「外敵」によって、大切なハンコの寿命が縮まる恐れがあるので、それを防いでくれる印章ケースは欠かせないアイテムなのです。

印章ケースと銀行通帳のイメージ写真。

印章ケースの中でも定番素材のモミ革タイプ。

がま口タイプからプラスチック製まで様々

印章ケースの形状は様々です。
これまでは、伝統的な形状のがま口財布のような印章ケースが主流でしたが、最近ではプラスチックなどの樹脂にカラフルなプリントが施された印章ケースや、ラメやデコレーションをふんだんに盛り込んだものなど、バリエーションが豊かになりました。いずれも「ハンコを守る」という点では安心の性能をもっているので、好みで選びましょう。
ファッション感覚で好きな絵柄や、収納するハンコの色とお揃いにしたり、自由にコーディネートを楽しんでください。

例えば、象牙や黒水牛といった伝統的でシックな色合い、風格のあるハンコには、天然皮革を使ったどっしりとした印章ケースが似合います。特に実印を収納する印章ケースは、人に注目されながらハンコを捺すシーンが多いので、人に見られることを意識して選ぶのもポイント。風格の漂う天然皮革の印章ケースなら、契約を交わす相手に「しっかりしたハンコを持っているな」と印象付けることもできるはずです。

ハンコの素材や使うシーンに合わせて選びましょう

印章ケースの各部を紹介した図説。

印章ケースの各部名称について。

銀行口座、郵便貯金などに使う銀行印は、口座ごと、金融機関ごとに複数本のハンコを作ることがあります。口座や金融機関を判別しやすいようにカラフルなハンコを選ぶなら、それぞれに似合うカラフルなケースをチョイスしましょう。
プラスチックの樹脂系ケースは、がま口タイプに比べて機能的、デザイン的に工夫されたものが揃っています。機能面では、スライドタイプや大きな朱肉で捺しやすいもの、中にハンコを入れると自動的に印面に朱肉が付いて、取り出してそのままスタンプのように捺せる便利なケースもあります。

フタの上下を判別する「しるし」

このように、ハンコを長期間、安全に保管するためには印章ケースが必須ですが、ケースを使っていることが裏目に出ることも。フタの上下が分からずに開けたために、ハンコを落として破損するトラブルが少なくないからです。そうならないためにも、印章ケースの上下判別法を覚えておきましょう。
まずは印章ケースを水平に持って、金時(口金)の部分をよく見ます。すると、左右どちらかに1本線が入っているか、二重玉になっているはず。そのしるしがある方の口金を右に来るようにして持ち、しるしのない方の金時を上に開ければ、必ず上下正しく開くように作られています。これでハンコを落とさずに、安全に印章ケースを開けることができます。

印章ケースのアップ写真。ケースの金時部分で上下判別できます

ケースの上下を区別するには、金時(口金)をチェックしましょう。

それでも「間違って開けて、ハンコを落としてしまったら」という時に備えて、工夫を施している印章ケースも発売されています。ハンコを入れる部分の先端に小さなストッパーが付いていたり、朱肉入れの蓋と一体となってハンコのキャップが装備されているものなど。これらのケースは蓋が開いただけではハンコが落下しないような仕掛けになっているので、ケースを購入する際はどの商品に付いているか専門店で確認してみましょう。

記者プロフィール

記者1号
記者1号
ハンコとスタンプの専門雑誌「現代印章」と、オリジナルグッズを作る業者向け専門誌「OGBSマガジン」の記者。日本全国どこでも現れる。オリジナルグッズを作りたいと考えている人に役立つ知識を紹介するため、日々邁進中。趣味は寺社・仏閣めぐり。