連載コラム・刺繍な生活:刺繍屋の紙技

畔柳悦子畔柳悦子

初心者向けのミシン刺繍教室を運営している「E-刺繍工房」畔柳悦子です。今回はミシン刺繍教室で驚かれる『紙技』について。今回はミシン刺繍屋の変わった紙の使い方をご紹介したいと思います。

紙技で使うアイテム

紙技で使うアイテム

下紙を節約する方法

・紙技1
これは生徒様から教えて頂いた技です。ミシン刺繍データを作る時、下紙に試し縫いをします。その紙を『キッチンペーパー(キッチンタオル)』にする事で、下紙を節約します。

資材屋さんには申し訳無いのですが――。下紙も沢山使うと結構なコストになるので。キッチンペーパーは私の知っている素材の中では一番安い(底値)です。※あくまでも試し縫い用で本番縫いの時は必ず刺繍用の下紙を使って下さい。

下紙代わりのキッチンペーパーをはめた状態

下紙代わりのキッチンペーパーをはめた状態♪

糊の剥がしに紙を使う?

・紙技2
刺繍する時、素材により糊付きの接着芯を貼ることがあります。接着芯を剥がした後のドットの糊の剥がし方をよく聞かれます。

登場するのは私達が普段使っている『コピー用紙』です♪ 糊の付いた面の上にコピー用紙を置いて、アイロンを当てるだけ! まるで毛穴パックの様に簡単に糊が取れるのです☆

「毛穴パック」表現は、生徒さんが驚きのあまりに発した言葉です。

ベタベタについた糊の上にコピー用紙を乗せる

ベタベタについた糊の上にコピー用紙を乗せます。

コピー用紙の上からアイロンを当てる

コピー用紙の上からアイロンを当てたら、毛穴パックの様に糊が取れます。

クッキングシートの意外な活用方法とは

・紙技3
ワッペンをアイロンやプレス機で接着出来る様、裏に専用の熱接着フィルムを貼る時、完全に冷めてから剥離紙を剥がすのですが、冷ますまで時間が掛かったり、上手く剥がせなかったりと素人さんでは難しいのです。

そこで登場するのが『クッキングシート』。「え゛ぇぇぇぇっ~~!」っと驚かれますが、ミシン教室で、剥離紙が剥がれるのを待ってられませんので。

使い方は、熱接着フィルムから剥離紙を剥がし、ワッペン刺繍した裏にオブラート状の熱接着フィルムを乗せます。その上にクッキングシートを乗せアイロン接着をし、荒熱が取れたら簡単に剥がせます。

刺繍の上にシートを乗せる

ワッペン刺繍の裏の上で熱接着シートから剥離紙を剥がしオブラート状態にします。

クッキングシートを乗せる

オブラート状態になった熱接着シートの上に剥離紙の代わりにクッキングシートを乗せます。

アイロンをあてる

クッキングシートの上からアイロンでプレスします。

はがす

何時間も冷めるまで待つ必要は有りません。荒熱が冷めたら直ぐに剥がせます♪

完成

紙技で作業効率UP!!!!

刺繍屋さんにも意外と知られていない裏技ですので是非試してみて下さい。作業効率がグンと早くなると思います。

※キッチンペーパーとクッキングシートは、別物ですので、ご注意下さい。

記者プロフィール

畔柳悦子
畔柳悦子
女性目線のミシン刺繍のパンチ屋・初心者向けのミシン刺繍教室を開設。ブログ『E―刺繍工房』のタイトルで執筆中。2003年10月にクラフトハート東海入社。パート 2年勤務。この時、ブラザーの刺しゅうプロと出会う。2005年6月に㈱ビートップスタッフ入社。派遣社員としてブラザー集中修理センターで1年10ヶ月勤務。2007年4月に㈱白川ネーム店入社。パート&アルバイトで2年4ヶ月勤務。Wilcomの刺繍ソフトに出会う。2009年2月にWilcomの刺繍ソフトを使用しながら刺繍データ製作開始。2013年にミシン刺繍教室を開設。2014年からOGBSマガジンでコラム連載開始。 http://eshisyu.com/