連載コラム・欲しくて探して買ってみた:オリジナルテープ

秋吉純子秋吉純子

オリジナルテープの評価

趣味がお菓子作りという友人から届いた宅配便。

ダンボールを開けると、クリスマスムードたっぷりのクッキーが! 「女子力高いなー」と手に取ると、クッキーの袋にシールが貼られていた。【ほんの気持ち】なんやこれ?

……とよくよく見ると、なんとマスキングテープに熨斗が印刷されていて、その熨斗書きに【ほんのきもち】や【ありがとう】と入っているのです! アタシの友達とは思えない女子力の高さ!

「やるな」とつぶやきクッキーをかじっていたら、はい。はい。はい! ピカーンと儲かりの神様が天から舞い降りて来ました。

そうです。皆様のご想像通り、まるごとアイデア頂きです。うちのネットショップの商品発送用ダンボールに貼るガムテープをこのデザインにしたら、目立つしめっちゃ素敵やん!

納期2ヶ月はありえへん

箱を手にしたお客の笑顔を妄想しながらパソコンで検索開始です。

とりあえず【マスキングテープ オリジナル】で検索。

出てきたお店を見るといきなり「小ロット200巻きから」。はー? もしやこの業界の小ロットって3ケタ!? ドキドキしながら見た次の店は【小ロット100巻きから。納期は60日】。

テープなんて消耗品やし、ひとまずどんな感じになるか作ってみて、よかったら量を増やして発注するもんじゃないの? 最初から100もいらんし、そもそも納期2ヶ月ってありえへん。

もっと小ロットから対応してくれる店を探そうと、小ロットよりさらに少ない単位で探すときに使う【極】をつけて極小ロットで再検索です……が、100以下で対応する店舗が見当たらない。

「待てよ。ダンボールに貼るならマスキングじゃなくビニールテープか」と思い直し、キーワードを【オリジナルテープ 小ロット】に変えて検索。すると、1巻きから注文できて4営業日で発送、というお店がトップに登場。

「そーそー、まずは小ロットでサンプル作ってみないと」。

テープ幅は15㎜、50㎜と選べて材質はPETまたはOPP。

ただ、ベース色が白、透明、黄、青、赤、ピンクの6色からしか選べずインクも4色からの単色印刷しかできない。

「ま、熨斗っぽいデザインにしたいから単色でもいいんだけど」と呟きながら材質の違いなどを尋ねようとしたところ、はい、出ました。

サイトに電話番号が見当たりません。

「問い合わせして貰った方がすぐ売上げに繋がるでしょうが? それよりも電話対応の面倒臭さの方が嫌なんやな、このお店は?」。

【電話番号を隠す店は不親切な店】という俺ルールから、この店では買わないことに決定です。

電話対応も丁寧な「どんだけ働くねん」な店

どうせまた検索するなら、次は多色印刷もできる店を探してみよう。

探しまくること1時間。

ようやく発見した店は10巻きから印刷OKだけどテープ幅50㎜で1巻き4900円と超高額!

わははは。皇室御用達テープか!? と、即退散です。

どうやらフルカラーはお高いようなので、当初の予定どおり単色刷りに絞って探すことに。

今度は【オリジナルテープ 作成】で再検索。

すると、ついに見つけました!

単色50㎜×3mのテープ5巻きが3営業日出荷で3310円。さらに、料金3割り増しで最短1営業日で納品ですって!

「ちょっと問い合わせてみよう」と思うもあいにく今日は日曜日。

さすがに電話は無理かなと営業時間を見ると平日24時まで、土日も18時までの年中無休!!

この店めっちゃヤル気あるやん。

電話対応してくれた女性スタッフもすごく親切。

発送予定の3営業日について尋ねると「土日祝日関係なく3営業日発送です」って、どんだけ働くねんと言いたくなるほど。

小ロットで納期も早い! もうこの店で注文決定や!!

電話の方がスムーズでうれしい

3種類(15、38、50㎜)からテープ幅を選び、その後長さを5種類から(3、5、10、15、20m)選ぶと料金が表示される仕組みで大変分かりやすい。

でも、待てよ。

幅はすぐに決められたけど、長さってイメージしにくい。

一般的なガムテープってどれぐらいの長さなんやろうと事務所で使っているのを見たら25mと書いてある。

うーん、サンプルとして買うなら5mぐらいでいいか。

料金表を確認すると、これまた親切に本数と発送予定日別で料金が表示される至れり尽くせりっぷり。データの入稿方法も分かりやすく、なんの問題もなくスムーズに買い物完了です。

その後、小一時間ほど犬の散歩に出かけて家に戻ると「先ほどの注文で確認したいことが……」と電話がかかってきた。

こういうオリジナル商品の何が大変ってデータの不具合があった場合の再入稿などのやりとりで、その確認方法はほとんどメール。

だからメール確認を怠ると修正依頼を見落としたりして納期に間に合わなかったなんてことが起こりがち。だからこのお店のようにスピーディに、しかも電話で問い合わせが貰えると、こちらもすぐ対応できて非常にありがたい。

「ネット販売なんだからメール対応で」じゃなく、問い合わせや注文後のやりとりは電話の方がスムーズで嬉しい。

店側も1回電話するだけで用事が済むならその方が楽で仕事も捗るんじゃないの? なのに電話を面倒臭がるお店が未だに多いのがホントに不思議。

白テープに赤文字で熨斗を印刷したテープ完成!

なんて言いながら無事データ確認も終わり、ワクワクして到着を待っていたら、注文から3営業日で届きました。本当に早い!

オリジナルテープ

オリジナルテープを貼ったダンボール

オリジナルテープを貼ったダンボールのアップ

白テープに赤文字で熨斗が印刷されたテープは想像通りの仕上がりで、早速、本日出荷の荷物に貼ってお客様へ感謝の気持ちを伝えることに。

「商品が届いたお客さん、この熨斗テープ見てどう思うかなー」と想像しながらウキウキです。

「こんなに感じのいいお店ならまた頼みたいな」なんて思って貰えたらと、妄想を巡らせながら、オリジナルテープに大満足。お客さんの反応が良ければ25m巻を即リピートです!

少し残念なのは、オリジナルテープってアイデア次第で色んな使い方ができて面白そうなのに、世間での存在感が薄すぎ。

ホームセンターの梱包資材売場でPRしたり、手始めのサンプルや個人で買ってみようかと思えるような極々小ロット注文が知られるようになったら、マスキングテープみたいな人気者になる日も近いのでは。

ガンバレ、オリジナルテープ!!

記者プロフィール

秋吉純子
秋吉純子
LEDサイン販売会社に在職中、飲食・物販など300にのぼる業種へ取材訪問して販促を実施。その後、マーケティング会社でマイカル系GMSの新店舗出店前調査や、アイデア雑貨メーカーで企画開発、ネット事業を担当。女性目線で消費者の生の意見を吸い上げ、商品開発や既存商品の改革など行なってきた。現在は、ホールインワンの記念品販売サイト「アーカイブプラス」を運営。一般社団法人イーコマース事業協会・元副会長。趣味は廃墟・工場めぐり、ビール、サイクリング。モットー「酒は世界の共通語」。 http://www.holeinone-golf.net/