クラウドファンディングのリターン生き残り戦略!

畔柳悦子畔柳悦子

 

愛用のハンコグッズ。

愛用のハンコグッズ。

OGBSマガジンの読者でプリント業を営む社長さんが、仕事の多角化を図るために刺繍機を導入し、刺繍データの作成方法を学びにミシン刺繍教室に来て下さいました。その社長様からクラウドファンディングでの成功体験のお話を聞きました。

クラウドファンディング(crowdfunding)とは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通じて自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募る仕組みです。

クラウドファンディングで資金提供をしてプロジェクトを支援することでもらえる特典をリターンと呼びますが、そのリターンが魅力的だと、目標金額が達成しやすいというメリットがあります。さらに、商品を前面に打ち出すことで資金が集まり、OGBSの強みである商品の宣伝にもなり、まとまった数の注文が入る可能性もあるそうです。このお話を伺って、今までの商売の流れが確実に変わってきていることを実感しました。

クラウドファンディングのメリットとデメリット

社長さんとのレッスンが終わり、クラウドファンディングについて特に心に残ったお話を私なりに解釈してメリット・デメリットを考えてみました。

◆メリット
・クラウドファンディングじゃないと手に入らない物。高額なものでも支援が集まる。
・自分がお金を渡すことで、この人が上手くいくことを実感できると人は幸せを感じる。
・リターンを設定する等のアイデアや自由度も高く、注目されると宣伝にもなる。
・お金の取りこぼしが無い。
・金脈がある。お金の流れる所に人が集まり、大きな宣伝効果もある。

◆デメリット
・分母が増えたら注目も集まるが、埋もれてしまって見向きもされないプロジェクトになる可能性がある。
支援者にとっても大きな付加価値のあるリターン商品を考えてクラウドファンディングをおこなうことで、成功したら大きくお金は流れます。OGBSの皆様はクリエイティブな才能を持った人が多いと思います。読者の皆様の多彩な才能を発揮できる時代なのかも!

新型コロナウイルスの影響で地球全体が大きく変化していく時代に、自分にできる人の役に立つことで幸せになれる方法と勇気をいただきました。OGBSマガジン読者の社長さんに感謝しています。景気低迷で不安な日々を送るのでは無く、必ず道は開けるという希望のある話を伺い、私はとても前向きな気持ちになりました。

クラウドファンディングのリターンで日付印とか、ついつい捺したくなるハンコグッズがあったら楽しいなと思いました。
最後にダーウィンの有名な言葉を紹介します。「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」。

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記者プロフィール

畔柳悦子
畔柳悦子
女性目線のミシン刺繍のパンチ屋・初心者向けのミシン刺繍教室を開設。ブログ『E―刺繍工房』のタイトルで執筆中。2003年10月にクラフトハート東海入社。パート 2年勤務。この時、ブラザーの刺しゅうプロと出会う。2005年6月に㈱ビートップスタッフ入社。派遣社員としてブラザー集中修理センターで1年10ヶ月勤務。2007年4月に㈱白川ネーム店入社。パート&アルバイトで2年4ヶ月勤務。Wilcomの刺繍ソフトに出会う。2009年2月にWilcomの刺繍ソフトを使用しながら刺繍データ製作開始。2013年にミシン刺繍教室を開設。2014年からOGBSマガジンでコラム連載開始。 https://eshisyu.com/