「朝は肌寒い、でも日中は少し暑い……」というシーズンに最適なファッションアイテムといえばスカーフ。女性が装飾用に身につける正方形や長方形などの薄手の布のこと。寒さから首回りを守ってくれたり、日焼けを防ぐ効果があります。
このスカーフ、実はオリジナルのデザインで作れることをご存知ですか?
ここでは、オリジナルスカーフの活用方法や作り方について紹介します。販促用アイテムや物販グッズとしてのニーズがあるので、企業や団体、ショップの方は必見ですよ!
目次
イベント用ユニフォームとして身につけるスカーフ
オリジナルスカーフのメインとなる用途は、「イベント用ユニフォーム」。
企業が販促向けのイベントに出展する時、特製のジャンパーやハッピを着るのは定番ですが、オリジナルスカーフもそういったユニフォームの一環として使われています。企業のロゴマークやコーポレートカラーをスカーフにあしらうことで、イベントの特別感を演出することができるわけです。
また、企業や団体のショールームでもオリジナルスカーフの活用例が見られます。受付スタッフが、制服と一緒にお揃いのスカーフを合わせれば一体感がグッと高まります。
もう1つ、ニーズとしてあるのが「吹奏楽サークル」。定例の演奏会や大会にあわせてオリジナルスカーフを着用することが多いです。
スカーフの定番素材とサイズをチェック!
スカーフの素材は、ポリエステルとシルク(絹)の生地を使うのが一般的です。最近はシルクよりもポリエステル生地が主流になりつつあります。
ポリ生地のスカーフは、主に織り方の異なる次の3種類に分けられます。
・ツイル……綾織りで作られた滑らかで厚みのある生地。長めに垂らして結んでも、だらっとしない。サテンよりもマットな仕上がりで裏地が透けないのが特徴。
・サテン……朱子織りによるツヤのある生地で、シワになりにくい。光沢があって手触りも滑らか。高級感を出したい時に使われる。
・シフォン……平織りで作られた薄くて柔らかい生地。細い糸を使っているので、軽くてふんわりとした印象がある。生地のハリが強くない分、ボリューム感を出しづらい。
スカーフのサイズは正方形が基本で、52㎝や60㎝、90㎝といった大判サイズなど様々。長方形もあり、1m×2m級は「ストール」の名称で呼ばれることもあります。
スカーフ作りで難しいのが色合わせ。必ずサンプルを取り寄せよう
ポリ生地でオリジナルスカーフを作る場合、主に「昇華転写」と呼ばれる製法を用います。
これは専用のプリンターに昇華インクを搭載し、転写紙にプリントして熱プレスするという製法。昇華インクは高熱をかけることによって気化し、ポリエステル繊維の分子構造に染料が入り込みます。
この化学反応によって繊維を染めるので、カラフルなデザインもプリントできます。
オリジナルスカーフを作る場合、専門の加工業者に依頼しましょう。
業者選びの際は、必ずサンプルを取り寄せて、印刷の仕上がりを確認することがポイント。
実はスカーフにプリントする時、もっとも難しいのが「色の再現性」。紙への印刷と違って正確な色を出すには熟練した技術が必要となります。ブランドロゴやコーポレートカラーなど、指定色とかけ離れた色になることもあるので、業者選びは慎重に。
完全データを作るときに気を付けたいポイントは2つ!
オリジナルスカーフをデザインする時、首に巻いた状態をイメージして作りましょう。スカーフを首に結んだ時、デザインが隠れてしまってはオリジナルの強みが薄れてしまうので気をつけて。
レイアウトをする時は、
1、社名やロゴマークは、生地の四隅もしくは対角線上に配置する。
2、その際、縫いしろ分のスペース(約1センチ)を空けて配置する。
……デザインデータを用意する際は、こういったポイントに気をつけると仕上がりの品質がよりアップします。
企業・団体の販促グッズから吹奏楽のユニフォームまで、様々な活用法があるオリジナルスカーフ。華やかさを演出するアイテムとしておすすめですよ。