「ロゴ刺繍」と「ネーム刺繍」
刺繍機と呼ばれる専門の機械を使った刺繍には、大きく分けて「ロゴ刺繍」と「ネーム刺繍」の2種類があります。
ロゴ刺繍とは、ロゴマークや絵柄などを入れる刺繍のこと。
会社のロゴマークを作業服やタオルなどに刺繍したり、背中全面に龍の絵を刺繍したりというものです。
ネーム刺繍は、名前や企業名などを入れる刺繍のこと。
ネーム刺繍の詳しい説明や手順はこちらをご覧ください↓
ロゴ刺繍の工程
ここからは、素人があまり見る機会のない、専門の「刺繍機」を使ったロゴ刺繍の一般的な工程を紹介します。
(使用機種はタジマ工業製の刺繍機です)
1、ロゴをスキャン
刺繍したいロゴデータをスキャンして、パンチソフトで開きます。
2、トレース
「サテンパス」と「ラン」というツールを使ってアウトラインをトレース。ここで針の大まかな動きを設定します。
3、パンチデータ化
囲った箇所をパンチデータ化。ボタン一つでできます。ロゴ内に同じ形状があるならコピー&ペーストしてもOK。
4、糸切り設定
糸切りボタンを押して、色が変わることをデータに設定します。
5、パーツごとにデータ化
2~4の手順を繰り返し、全てのパーツをパンチデータ化していきます。
6、パンチデータ完成
文字をパンチデータ化する時は、縦棒、横棒のどちらが上にくるかを考えてデータを作ると仕上がりがキレイになります。
7、縫い順の確認
プレビュー機能を使って、縫い順を確認。
8、色を設定
各パーツにどの色を使用するか、刺繍機側から設定します。
9、刺繍糸の確認
色が間違っていないかなど、刺繍機にセットされた糸を確認します。
10、縫い位置を確認
どの部分、範囲に刺繍するかを最終確認。今回は「置き縫い」なので、枠は必要ありません。
11、刺繍
刺繍スタート。データで設定した通り、ロゴのパーツごとに色を変えて、針が動きます。
12、完成
刺繍の完成です。トレースから完成まで、ゆっくり作業しても30分ほど。