オリジナル缶バッジの作り方を完全ガイド! 種類や形、サイズ、裏面パーツまで全て解説します!

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低価格で小ロットから製作でき、アニメグッズや同人グッズ、コミケグッズにも人気!

缶バッジの画像

いまやアニメグッズや同人グッズの定番となった缶バッジ。

昔から、販促用ノベルティや記念品、音楽フェスなどのイベントグッズとして人気の缶バッジですが、近年は絵柄を綺麗に見せられるグッズとして、キャラクターものやアーティスティックなイラストのものが多く製作されています。

低価格で小ロットから注文できるので、自作のイラストでオリジナルグッズを作りたい人にもぴったりのアイテムです。

ファッション性の高い絵柄のものは普段使いしやすく、服やカバン、帽子など、取り付けるアイテムに合わせて色々なコーディネートを楽しめます。

また、キャラクター柄のものなどは、ファブリックボードやワイヤーラックなどにたくさん取り付けて、ディスプレイとしても楽しまれています。

簡単に飾って楽しめるように、裏面にスタンドが付いたタイプやマグネット仕様の缶バッジなど、種類も豊富になっています。

このコラムでは、缶バッジの種類についてまとめました。

形状やサイズ、裏面パーツなどをイラスト付きで解説しているので、ぜひ缶バッジ作りに役立ててください。

缶バッジの製法は、1個から作れる「紙巻き缶バッジ(くるみバッジ、ラスターバッジ)」が主流に

現在の缶バッジの製造方法はとてもシンプル。

簡単に説明すると……

【1】絵柄がプリントされた紙を、カットマシンなどでバッジサイズに合わせてカット。

【2】カットした絵柄の用紙を上蓋に置き、その上にフィルムをのせて缶バッジマシーンでプレス。フィルムと紙が上蓋のフチに巻き込まれる。

【3】下蓋を缶バッジマシーンにセットし、上蓋と重ねてプレスすれば、上下パーツがカシメられて完成。

この製法で作られる缶バッジを「紙巻き缶バッジ」といいます。

「くるみバッジ」や「ラスターバッジ」とも呼ばれています。

紙巻き缶バッジ裏面の画像

紙巻き缶バッジの裏面

かつて、缶バッジの素材はブリキ製が主流で、「ブリキ印刷」と呼ばれる特殊な製法で製造されていました。

現在は1個からでも製作できる紙巻き缶バッジが定番となり、手軽に作れるグッズになったのです。

キラキラした「ホログラム缶バッジ」は、ホログラムシートに直接印刷しない

煌びやかな仕上がりにしたいなら、キラキラした「ホログラム缶バッジ」がオススメです。

ホログラムシートのイメージ画像

ホログラムシートのイメージ画像

ホログラム缶バッジは、画像を反転して透明フィルムの裏からプリントし、それが内側に来るようにバッジマシーンでカシメて作られるのが一般的。

プリント面が缶バッジの内側になるので絵柄が保護され、普通の缶バッジのようにフィルムの光沢感もあります。

ホログラムシートに直接プリントすると、その部分のキラキラ感が損なわれてしまいますが、フィルムにプリントすることで、プリント箇所もキラキラに仕上がるのです。

また、CMYKでのプリント後に、ホログラムが透けないようにしたい箇所に白インクをプリントすれば、絵柄とホログラムのメリハリがつきます。

ホログラムには様々なパターンのシートがあるので、発注前にラインアップや仕上がりイメージを確認するといいでしょう。

ホログラム缶バッジの作り方は以下の通り。グリッターや箔も同じ工程で製作できます。

【1】OHPフィルムなど透明なフィルムにUVプリンターなどで画像を反転してプリント。

【2】絵柄がプリントされたフィルムとホログラムシートを、カットマシンなどでバッジサイズに合わせてカット。

【3】上蓋の上にホログラムシートを、その上にフィルムをプリント面が下になるように置いて、缶バッジマシーンでプレス。ホログラムシートとフィルムが上蓋のフチに巻き込まれる。

【4】下蓋を缶バッジマシーンにセットし、上蓋と重ねてプレスすれば、上下パーツがカシメられて完成。
※ホログラムシートは普通紙より厚いため、缶バッジによってはうまく巻き込めないものもある。

どの大きさが定番? 王道の丸形(丸型)缶バッジの一般的なサイズ一覧

丸形の缶バッジの一般的なサイズは、25mm、31〜32mm、40〜44mm、54〜57mm、65mm、75〜76mmの6種類。

中でも利用頻度の高い定番サイズは54〜57mm、75〜76mmです。

缶バッジのサイズの比較一覧画像

単なる大小の違いだけでなく、メーカーによってサイズが微妙に違うので注意しましょう。

もともと缶バッジの発祥地であるアメリカではインチ(1インチ=2.54cm)の単位で作られていることが背景にあります。

当時、日本のメーカーが缶バッジを持ち込んだ際、ミリメートル単位に変換した数値が半端なサイズだったため、各社が独自にサイズを設定したことが名残りとなっているようです。

画像には掲載していませんが100mmを超える丸形サイズもあり、時計やフォトスタンドなどを作るときによく使用されます。

サイズを決める時には、デザイン性だけでなく、使用されるシチュエーションを想像して考えましょう。

例えば、小さいサイズだと子どもが誤って口に入れて飲み込み、事故に繋がるケースがあります。

小さい子どもを対象にしたデザインの場合には、誤飲の恐れがない大きなサイズにするといいでしょう。

また、製作した缶バッジを販売する際には、使用時に缶バッジの針で指を切ったりニットを引っ掛けるといったトラブルが起こり得ることも想定し、事故を未然に防ぐ方法として取扱説明書を用意しましょう。

・衣服やカバンなどに付ける以外の用途に使用しない
・小さな子供に与えない。手の届かない場所に安全に保管する
……といった注意点をまとめておくことで、購入者の安全を守ることやトラブルの防止に繋がるはずです。

缶バッジの形状一覧。星、ハート、三角、楕円、ネコのような動物型、本を開いたブック型など

缶バッジの形状といえば丸形が王道ですが、丸形以外にもいろいろな形の物があります。

三角形、正方形、長方形、五角形、六角形、八角形、菱形などの多角形のほか、星形やハート形、たまご形、たまご形、ネコの顔の形になったもの、本を開いた形など、ユニークな形状の缶バッジが増えています。

長方形には縦横比の異なる複数の形状がラインアップされている業者もあり、角丸(ラウンドコーナー)のものもあります。

缶バッジの形状の一覧

形状の種類が豊富だと、作りたいデザインに合わせて形を選べるので幅広い表現が可能です。

また、形に合わせてデザインすれば、より見栄えのする缶バッジが作れたり、「見立て」によるデザイン(長方形に名刺、五角形に家紋、菱形にUFOの絵柄を入れるなど)で作ることもできます。

ただし、形状が複雑になると加工の難易度が高くなります。

注意したいのは裏面の処理。缶バッジをプレスする際、紙とフィルムが上蓋の縁に巻き込まれますが、丸形以外の缶バッジはそのヨレをどうやって処理するかの工夫が必要になります。特に角が多い缶バッジほどヨレの逃がし方が難しいのです。

いい加減にプレスしてバリを残したままのものだと、誤って指を切ったり、ニット生地を引っ掛けるなどのトラブルが起こる恐れがあります。

丸形の缶バッジを内製しているショップやクリエイターも、複雑な形状は専門の業者に外注するというように使い分けてもいいでしょう。

安全ピン以外にもマグネットやクリップ、スタンドなど、いろんな種類がある裏面パーツ

缶バッジは裏面パーツ(下蓋のパーツ)によって様々な使い方ができます。

よく見かける安全ピン以外にも、ユニークな裏面パーツがたくさんあります。

どんなパーツがあるのかイラスト付きで紹介します。

(裏面のパーツやオプションパーツによって必要なアタッチメントは異なります。缶バッジを内製する場合には、導入した缶バッジマシーンで製作可能かどうか、あらかじめチェックしましょう)。


1、安全ピン
ピンが意図せずに開いてしまうことがないよう、針の先が金具の中に納められるタイプで、日本では最もスタンダードな裏面パーツです。
保管の際、指や体などに刺さる心配が少なく、安全性が高いのがメリット。

缶バッジの裏面の安全ピン


2、Zピン(別名:ダブルフックピン、フックピン(※)、フックタイプなど)
アメリカで一般的な缶バッジの仕様です。
価格が安く、低コストで製作できることがメリット。
安全ピンを下蓋に2つのツメで取り付ける安全ピンタイプと比べて、Zピンは下蓋の穴に針が通っているので、取れにくく強度が高いのも特長です。
ただし、Zピンはピンのハネが緩いと、針先がフックから外れることもあるので注意しましょう。

缶バッジの裏面のZピン


3、「の」の字ピン(別名:スプリングピンなど(※))
25mmサイズの缶バッジに使われていることが多いパーツです。
安全ピンと比べて、針先がフックから外れやすいので注意。
パーツが少ないので軽量です。

缶バッジの裏面の「の」の字ピン

※「Zピン」を「フックピン」と呼ぶ業者が多いですが、中には「『の』の字ピン」を「フックピン」と呼ぶ業者もあるので、発注前には画像などでしっかりと確認しましょう。


4、クリップピン(別名:クリップ、安全ピン付きクリップなど)
クリップと安全ピンの両方が付いているので、生地に穴を開けるのが嫌な人もポケットなどに挟んで付けられて便利です。
厚手の衣類に付ける時に重宝します。
安全ピンを使うのが難しい子どもでも、クリップなら安全に使用できます。
さらに、針がないクリップのみのタイプを取り扱っている業者も多く、小さい子どもが使用するなど安全性を重視したい場合に最適。

缶バッジの裏面のクリップピン


5、プラクリップ(別名:クリップなど)
プラスチック製の下蓋にクリップが付いたタイプ。
軽くて扱いやすく、価格も安価なので、イベントでの配布やノベルティとしての使用に適しています。

缶バッジの裏面のプラクリップ


6、ミラー
鏡になっていてコンパクトミラーとして使用できます。
女性向けのノベルティや同人グッズなどに人気。

缶バッジの裏面のミラー


7、マグネット(別名:磁石など)
ホワイトボードや冷蔵庫、ロッカーなどにくっつけて使える便利なパーツ。
家庭でもオフィスでも利用できるので、販促アイテムにもぴったり。

缶バッジの裏面のマグネット


8、マッシュルームマグネット
立体的で可愛い、きのこ型のマグネットです。
取り外しがしやすいので、メモを冷蔵庫に貼り付ける時などに便利。

缶バッジの裏面のマッシュルームマグネット


9、バタフライ(別名:バタフライクラッチ、蝶タックなど)
ピンバッジの裏面によく使われている「バタフライクラッチ」の留め具を使用した缶バッジです。
表面は缶バッジ、裏面はピンバッジになっていて、「ピンバッジ」と呼ぶ業者もあります。

缶バッジの裏面のバタフライ


10、栓抜き(別名:ボトルオープナーなど)
ビール瓶などの栓が開けられる、栓抜き缶バッジ。
マグネット付きで冷蔵庫などにくっつけられるものや、キーリング付きでバッグなどに付けられるものがあります。
飲食店や飲料メーカーの販促アイテム、フードイベントなどで使われることが多いアイテムです。

缶バッジの裏面の栓抜き


11、ハンガーバッジ(別名:フック吸盤タイプなど)
吸盤で平滑面にくっつけて、ハンガー部分に小物を吊り下げられます。
利便性が高く、ノベルティや物販アイテムに適しています。
吸盤ではなくマグネットタイプを取り扱っている業者もあります。

缶バッジの裏面のハンガーバッジ


12、プラグパーツ(別名:連結用プラグパーツなど)
上下に穴があいた専用の下蓋に、プラグパーツを取り付けて缶バッジを連結させることができます。
一度挿したら抜けないようになっているので注意。
二重リング、フック、ナスカンなどの種類があり、チャームやリボンなどを付けてカスタマイズできます。

缶バッジの裏面のプラグパーツ


13、スタンド
直径15cmの大きな缶バッジを立てて飾れます。
飾って楽しむことを前提とした絵柄のグッズや記念品などの用途に最適です。

缶バッジの裏面のスタンド


14、3Way(別名:3Wayスタンド、ラチェットなど)
安全ピン、クリップ、スタンドの3つの機能を兼ね備えています。
3通りの使い方ができる、実用性の高いパーツです。

缶バッジの裏面の3Wayパーツ

……などなど。

 
近年は、身に着ける用途ではなく、マグネットやミラーなど実用性のあるパーツの人気が高まっています。

さらに、写真を飾るように缶バッジを飾れる「バッジフォトスタンド」や、缶バッジに時計の針を組み合わせた「時計パーツ」、ボールペンのクリップ部分に缶バッジが付いた「ボールペンバッジ」、缶ケースの上蓋にマグネット仕様の缶バッジを接着できる「ギフト缶」など、多種多様なオプションパーツも登場しています。

ノベルティ、ギフト、記念品、イベントでの物販用グッズなど、使い方に合わせてパーツを選べば、より活用シーンにマッチした缶バッジが出来上がるはずです。

まとめ

以上の缶バッジの知識について、簡単にまとめました。

昔はブリキ印刷で作られていた缶バッジですが、現在は紙巻き缶バッジが定番となり、1個からでも手軽に製作できるグッズになりました。
煌びやかな仕上がりにしたいなら、キラキラした「ホログラム缶バッジ」がオススメです。
丸形の缶バッジの一般的なサイズは、25mm、31〜32mm、40〜44mm、54〜57mm、65mm、75〜76mmの6種類。中でも利用頻度の高い定番サイズは54〜57mm、75〜76mmです。アメリカではインチの単位で作られていることから、メーカーによってサイズが微妙に違うので注意しましょう。

製作した缶バッジを販売する際には、事故を未然に防ぐ方法として取扱説明書を用意しましょう。

缶バッジの形状には、丸形以外にもいろいろな形の物がありますが、形状が複雑になると加工の難易度が高くなります。

缶バッジは裏面パーツ(下蓋のパーツ)によって様々な使い方ができます。用途に合わせてパーツを選ぶといいでしょう。

缶バッジの裏面パーツの一覧

販促用のノベルティにも、個人的なプレゼントにも、イベントの物販用アイテムにも使える缶バッジ。このコラムを参考に、オリジナル缶バッジを作ってみてはどうでしょう。
 

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記者プロフィール

記者1号
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ハンコとスタンプの専門雑誌「現代印章」と、オリジナルグッズを作る業者向け専門誌「OGBSマガジン」の記者。日本全国どこでも現れる。オリジナルグッズを作りたいと考えている人に役立つ知識を紹介するため、日々邁進中。趣味は寺社・仏閣めぐり。