連載コラム・刺繍な生活:ネーム刺繍は日本の文化

畔柳悦子畔柳悦子

何でもマイペースのパンチ屋の主婦です。
ミシン刺繍は印刷には無い立体感のある仕上がりが魅力の一つではと思っています。日本の伝統であるネームの文化は世界的に珍しいそうで、世界でも日本とタイぐらいだそうです。

唯一海外で採用されている例で、日系企業の作業服にカタカナで入れる事があるそうです。日本人の役員さんが従業員の名前を作業服に入れて、海外の方が、名前入りの作業服を着て喜んでいる姿を想像すると面白いです。

日本の伝統の手振り刺繍職人が減る中、コンピューターで手振り刺繍に近い筆で書いた様な刺繍データを求められる事もあります。

フォントのインストールからネーム刺繍が完成するまで

OGBSマガジンのコラム執筆がご縁で、ゲンダイ出版さんの販売している『晃徳書体』を知りました。毛筆の文字の美しさに魅かれて早速購入。パソコンにインストールしました。

1、パソコンに『晃徳書体』の人名用筆文字デザイン毛筆フォントCD-ROMを挿入。
フォントをインストール

2、トゥルータイプフォントは、パソコン上で右クリックで簡単インストール。
右クリックでインストール

3、刺繍ネームソフトに登録されていない刺繍データは、専用の刺繍作成ソフトで作ります。佐藤、鈴木、高橋の日本ベスト3の名前をNB特殊楷書体Bで書き出します。
刺繍ソフトの画面

4、この様に、刺繍データに作成します。データ作成するのがパンチ屋の仕事です。
刺繍用のデータ

5、タジマ刺しゅうミシンで試し縫い。
タジマ工業の刺繍機

6、ミシンのネーム刺繍は、立体的な表現も魅力の一つです。
完成したネーム刺繍

ネーム刺繍は企業の作業服や学校の体操服等、探すと意外と身近な存在。ミシン刺繍で付加価値も、ずっとUPすると思います。

刺繍すると高そうに見える不思議

フォントやブランドのロゴ等も刺繍にすると凄く高そうに見えるから不思議です。
日本の伝統を持っていて、今まであり続けて、これからもずっとあるという安心感。海外からのお客様にも日本文化の文字刺繍は受け入れられるのではと思います。

今回、毛筆書体に魅かれて製作したら、味のあるネーム刺繍が出来、美しい書体に出会えて仕事の幅も広がりました。

記者プロフィール

畔柳悦子
畔柳悦子
女性目線のミシン刺繍のパンチ屋・初心者向けのミシン刺繍教室を開設。ブログ『E―刺繍工房』のタイトルで執筆中。2003年10月にクラフトハート東海入社。パート 2年勤務。この時、ブラザーの刺しゅうプロと出会う。2005年6月に㈱ビートップスタッフ入社。派遣社員としてブラザー集中修理センターで1年10ヶ月勤務。2007年4月に㈱白川ネーム店入社。パート&アルバイトで2年4ヶ月勤務。Wilcomの刺繍ソフトに出会う。2009年2月にWilcomの刺繍ソフトを使用しながら刺繍データ製作開始。2013年にミシン刺繍教室を開設。2014年からOGBSマガジンでコラム連載開始。 http://eshisyu.com/