「缶バッジ」と聞いて、真っ先に何を連想しますか?
街を見渡すと、キャップやトートバッグなどに缶バッジを付けて楽しむ若者の姿が見られます。またアパレルショップ、美容院、雑貨店などのノベルティや、イベントの来場記念グッズとしてもらうこともあるでしょう。
どんなシーンでも使える万能な缶バッジ。
「私もオリジナルデザインで作ってみたい」という人もいるでしょう。そこでこのコラムでは、缶バッジの作り方や注文の際に気を付けるポイントを紹介していきます。
目次
人気のきっかけはオリンピックにあった!
そもそも缶バッジとは、ブリキなど金属製の素材で中が空洞になっているアクセサリーのこと。
社章や徽章のようなバッジと比べて大きなサイズで、裏側にピンをつけたものが主流です。また背面がピンではなくマグネットになったものや、ミラーガラス仕様のものなど種類が豊富です。
バッジ表面の素材も、布タイプや蓄光塗料を使ったタイプ、虹色にキラキラと輝くホログラムタイプなどもあります。
缶バッジが世界的に広まるきっかけになったのは1980年、アメリカのレークプラシッドで開かれた冬季オリンピックと言われています。
この頃からオリンピックの公式キャラクターや企業ロゴの缶バッジが使われ、記念品として販売されるようになりました。ちなみに日本では1985年頃にお土産屋で販売された「名前缶バッジ」で人気に火が付き、以降はタレントショップなどでタレント似顔絵缶バッジが注目を集めるように。
1998年に長野県で開催された冬季オリンピックでは缶バッジが記念品として人気を博しました。
お揃いの缶バッジで団結力を強める
現在は、企業のノベルティや販促品に留まらず、アニメ・漫画キャラクターのグッズやアイドルの物販にも利用されています。
企業の販促品の場合、メーカーが自社の社名やロゴをバッジに入れて販促アイテム用に取引先に配布したり、企業が出展するイベントなどでは、会社のロゴマーク入りの缶バッジを名刺代わりに社員が胸に付けることもあります。
また学校のスポーツサークルや、クラブ活動の間でも人気があります。学校関係だとアウトドアサークルや放送部、サイクリング部など、メンバーが共通のオリジナル缶バッジを身に付けることも。お揃いのバッジを連帯感や団結力がより強まるわけです。
音楽グループの物販、スポーツの記念品にも
他にも、音楽グループの物販用アイテムやCDレコード店のノベルティ、劇団が公演記念として観覧者に販売したり、ゴルフ大会やゲートボール大会などシニア向けスポーツの記念品、商店街が町の活性化を目的に役員が身に付けたり、居酒屋のオープン・周年記念品などの事例も。
オリジナル缶バッジは様々なシーンに打ってつけなアイテムと言えるでしょう。
オリジナル缶バッジを作るには、イラストや写真を紙に印刷し、それを円形状にくり抜いてから、型抜きした用紙とフタなどのパーツを缶バッジ用のプレスマシンにセットして圧着させる、という方法が一般的です。
データを作るときに気を付けたいポイントとは
オリジナル缶バッジを専門業者に注文する際は、入稿データに不備がないかチェックしましょう。
特に気をつけたいのが、缶バッジの巻きしろ部分まで余裕をもってデータを作っておくこと。
「バッジサイズと原寸のデータでいいのでは?」と思いますが、実際に紙を型抜きする場合、バッジサイズよりも数ミリ余白をもたせて抜いています。その余白がバッジ側面の巻きしろになるからです。
専門業者によっては、ベースとなるテンプレートをあらかじめ用意しているところもあります。テンプレートにあわせてデータを作れば、トラブルの心配もなく安心して注文できるでしょう。