家やマンションのポストに投函されている広告宣伝用の「マグネットシート」。
紙のチラシと違ってなんとなく捨てるのに躊躇してしまい、メモ挟みとして冷蔵庫に貼り付けているという人も多いはずです。捨てられにくいという点から、広告保存率を高めるアイテムとしては最適かも知れません。
そんなマグネットシートをオリジナルデザインで広告用に「ウチでも作ってみたい」という企業や団体も多いはず。
そこでこのコラムでは、オリジナルデザインで作るマグネットシートについて紹介します。
マグネットシートの構造と使い道
そもそもマグネットシートは、デザイン面の表面とマグネット磁気を備えた裏面からできています。片面にだけN極S極の多極着磁を施した「片面多極着磁」という構造になっており、通常のマグネットシートはほとんどがこのタイプです。スチール面であればどんな場所でも着脱できるのが特徴です。
広告として使われるマグネットシート
マグネットシート広告は主に2つの点で広告保存率を高めていると考えられます。
1つ目は捨てられづらいこと。紙とは違うためどうやって廃棄すればいいか分からず、そのまま保管しているという人もいると思います。その「なんとなく捨てづらい」という特徴がマグネットシートの強みでもあります。
2つ目がメモ挟み代わりに使えること。スチール面に貼り付けられるという特性から、冷蔵庫などにメモと一緒に貼り付けることができるので、捨てられず広告保存率が高まるというわけです。
マグネットシート広告は、水道やガス業者の広告がデザインされたものを多く見かけます。水道やガスの業者がマグネットシートを広告にする理由として考えられるのは、家庭の水道、ガス設備の周りは冷蔵庫などのマグネットが貼り付けられる部分が多いから。水道やガスのトラブルがあった時、利用者に電話を促すことができるというわけです。
ポスティングを頻繁に利用する業者もマグネットシートを広告にしています。例えばピザ屋、米屋、リサイクルショップ、クリーニング屋、リフォーム業者などです。
マグネットシートはポスティング広告だけでなく、住宅展示場やイベントの来場記念品にも使えます。また、自家用車に会社のロゴマークや社名を印刷したマグネットシートを貼れば、ペイントするよりも簡単に社用車へと生まれ変わらせることができます(屋外用として利用する場合は、磁力の強いマグネットシートを使う必要があります)。
この機能を生かして、広告用途以外でも様々な場面で使用されています。
たとえば企業のオフィス。ホワイトボードに社員の名前や曜日、「出張」「会議」などを印刷したマグネットシートを貼りつけてスケジュールを管理するという使い方です。
学校や塾などの教育関係では教材ツールとして利用されています。黒板に頻繁に書く数字やアルファベット、記号などをマグネットシートに印刷しておけば、消す手間を省くことができます。
教材やポスティング広告など様々なオリジナルグッズに化けるのがマグネットシートの特徴でもあります。
オリジナルマグネットシートを作る
オリジナルマグネットシートの製造方法は、インクジェットプリンターなどで出力した用紙をラミネーターでPP貼りして接着剤でマグネットシートと貼り合わせ、カッティングプロッターやレーザー加工機を使って型抜きすれば完成します。
自分好みのデザインでマグネットシートを作りたいという方は設備を揃えている加工業者に相談してみましょう。気を付けたいのがポスティング用途マグネットシートを配る時。
場合によって大口注文に対応していない加工業者もあるので要注意。
また加工業者の中ではマグネットシートの厚みを指定できます。マグネットシートの品質にこだわりたい方はどこまで要望を聞いてくれるか事前に確認しておきましょう。思い通りの仕上がりに近づくはずです。