日本では本格的に刺繍データの作り方を教える教室はほとんどありません。なので、私のようにミシン刺繍教室を運営していると、駆け込み寺と言って頂くこともあります。
刺繍機や刺繍ソフトを高額なお金を出して購入したけど上手く使いこなせなくて、私の教室に来る方も多いです。
お絵かき感覚で刺繍データが作れるソフト
生徒達は「ミシン刺繍データはイラストレーターが使えたら簡単に出来ると思っていた」と言う方も多いです。そういうデザイナーさんが喜びそうな刺繍ソフトが誕生しました!
タジマが販売する刺繍機「彩」の標準付属アプリケーション「ライタープラス」です。ペンダブレットを使ってお絵描き感覚で刺繍データが作れる、画期的な刺繍ソフトです。
私はペンタブレットが苦手で上手く使えないので、マジックペンでイラストを描き刺繍に変換する方法で製作してみました。ペンタブレットが使えなくても手描きのイラストを取り込んでデジタイズ(自動変換)して製作できます。
今回は、そんな優れものの「ライタープラス」を体験し、レポートしました。
このコラムを通してミシン刺繍に興味を持っていただけたら嬉しいです。

1、ライタープラスは31種類のフォントが内蔵されているので楽しめます。

2、フリーハンドで描いたイラストを準備。

3、魔法の杖のアイコン(自動デジタイザウィザード)をクリックし、操作案内に従って進めます。

4、文字と自動変換した刺繍をレイアウトしてミシンにデータを送ります。

5、彩専用のマグネット枠(枠跡が付かない便利な枠です)で刺繍します。

6、強力なマグネットで挟んで刺繍しているところ。

7、合皮のポーチには枠跡も付かず綺麗に刺繍が入り、手作り感のある刺繍になりました。

8、ペンタブレットでイラストを描く感覚で刺繍データが作れます。

9、筆圧調整ができるのでペンタブレットを使い慣れている読者でしたらかなり使えるソフトだと思います。