プリントワッペンの作り方

畔柳悦子畔柳悦子

マニアックなネタですが、そこが知りたいと思う方のために書いてみました。ミシン刺繍の話になると、ついヒートアップしてしまいます。

プリント屋さんと刺繍屋さんの垣根が低くなってきた?

今回はプリントワッペンの作り方です。読者様の中には、これからミシン刺繍機を導入しようと考えている業者様は多いです。

今はプリント屋さんと刺繍屋さんの垣根がだんだんと低くなっているのが現状です。私の運営するミシン教室にもプリント関係のお仕事をされている方がミシン刺繍の導入に伴い、データ製作の基本を習いに来て頂いています。

ネーム刺繍は専用刺繍ソフトがあれば、パソコンで打ち込むだけで簡単に刺繍は出来ます。ですが刺繍デザインを綺麗な刺繍データに製作するには、ある程度技術が伴います。

そこで『今』注目されているのが、プリントした生地に縁取りだけサテン刺繍にするという方法(アップリケやワッペン)。これは、ある程度デザインソフトを扱える方なら簡単に出来るデータ製作方法です。実際に製作過程をレポートしました。

アイロンペーパーを使ったプリントワッペンの作り方

1、アイロンプリントペーパーを使って説明します。
アイロンプリントペーパー

2、Eー刺繍工房のロゴマークです。
ロゴマーク

3、プリント屋さんと同じでデザインを左右反転します。
デザインを反転

4、反転させたロゴを印刷しました。
ロゴを印刷

5、転写シートを布の上に置き、しっかりと体重をかけてプレスします。
アイロンで転写

6、充分に冷めてからはがします。
冷めてからはがす

7、外枠の線に沿ってカットします。
カット

8、刺繍データ製作画面です。外枠に沿って走り縫いデータを入れます。
縫いデータ

9、次に、先ほど切り取った布を縫い止めるEステッチを入れます。
ステッチ

10、最後にサテンステッチの刺繍データを打ち込んで刺繍データの完成です。
刺繍データ

11、ワッペンシートに走り縫いが入りました。これを案内線と言います。
案内線

12、先ほどカットした生地の裏に仮接着用にステックのりを塗ります。
のりを塗る

13、案内線に添って、ロゴマークを置きます。
ロゴマークを置く

14、刺繍ミシンのスタートボタンを押して、Eステッチを入れます。
ステッチを入れる

15、Eステッチがしっかり入ったら、安心してサテンステッチを入れる事が出来ます。
サテンステッチ

16、ワッペンに仕上げる前に、裏の結び目の糸は綺麗にカットします。
結び目をカット

17、熱接着シートを貼って、半田コテでヒートカットします。
ヒートカット

18、Eー刺繍工房のプリントロゴワッペンの完成です(≧∇≦)b
完成

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記者プロフィール

畔柳悦子
畔柳悦子
女性目線のミシン刺繍のパンチ屋・初心者向けのミシン刺繍教室を開設。ブログ『E―刺繍工房』のタイトルで執筆中。2003年10月にクラフトハート東海入社。パート 2年勤務。この時、ブラザーの刺しゅうプロと出会う。2005年6月に㈱ビートップスタッフ入社。派遣社員としてブラザー集中修理センターで1年10ヶ月勤務。2007年4月に㈱白川ネーム店入社。パート&アルバイトで2年4ヶ月勤務。Wilcomの刺繍ソフトに出会う。2009年2月にWilcomの刺繍ソフトを使用しながら刺繍データ製作開始。2013年にミシン刺繍教室を開設。2014年からOGBSマガジンでコラム連載開始。 https://eshisyu.com/