ミシン刺繍教室の生徒様は主婦も多いですが、正社員として働きながら習いに来る方もいます。中には、刺繍のデータ作成のスキルを学ぶために、遠方から飛行機や電車を乗り継いで来ている方もいます。
「働き方改革法案」の成立後、時間外労働の削減等で仕事から早く帰る人が増え、「仕事が終わって余った時間をただボーッと過ごすのはもったいない」と、時間を有効に活用するためにミシン刺繍を習う方も増えています。「ミシン刺繍作家」として、ミンネやクリーマ等の手作りサイトや、フリーマーケット等のイベントで販売すれば、第2の収入源になります。そのために、刺繍技術を真剣に学んでいます。
仕事以外で自分の余暇の時間を使って作品を売るクリエイターが、これからどんどん増えていくのは予測できます。これからクリエイターとしてデビューする生徒様にアドバイスしています。
クリエイターとしてデビューするために必要なものは?
①まず、屋号入りのオリジナルスタンプを作りましょう。オリジナルのスタンプがあると、よりモチベーションが上がりますからね。商品を発送する時に、ペタンと捺すと便利ですよ。
②自分を紹介するための名刺も作りましょう。名刺があると自分を知ってもらうことができます。
③オリジナル作品ができたら、ブログやInstagram等で発信しましょう。知ってもらうために、できそうなところから挑戦しましょう。知ってもらわないと自分の商品を買ってもらえないですからね。
ミシン刺繍教室ではビジネスの基本の基本を説明することもあります。OGBSでバリバリ働いている方には当たり前のことでも、これからクリエイターとしてデビューする方にとっては何もかもが初めてで、知らないことも多いです。
OGBSマガジンの読者の方は、お客様からのオーダー品のお仕事で回している方も多いと思いますが、せっかく専門機器を取り揃えているなら、受け身の仕事だけではなく自らオリジナルの作品を作って、自社のオリジナル製品を製作販売していくのもありかなと思います。働き方改革による収入減を補うために、収入の柱が増えると人は安心するものです。
私はミシン刺繍教室の運営以外に、オリジナルの刺繍データを詰め込んだ刺繍CDや、囲碁・将棋ファンのためにミシン刺繍で作るフェルト将棋盤・碁盤の商品を販売しています。刺繍CDを購入したお客様が「自分でも刺繍が作れるようになりたい」とミシン刺繍教室の生徒様になることもあるので、商品も買ってもらえて生徒様として習いに来てくれるいう好循環になることもあります。
令和の時代は、サラリーマンとして働いていた方が、サイドビジネスや起業を志すケースも増えてくると思います。その人達のための商品を陳列できる棚や、インスタ映えするスタンドなど、アイデアを求めている人も増えてくる気がします。「クリエイターを応援するグッズ等も考えてくださると嬉しいな」とコラムでつぶやいてみました。