ブラザー工業㈱の販売している刺繍ソフト「刺しゅうPRO」の偏差というテクニックのご紹介。
偏差とは、縫い目のずらし具合のことです。偏差 30% が標準値で、タタミ縫いで針落ちの差をずらしていくと針落ちのポイントがズレて、網目の様な表現の刺繍効果が表れます。
車のタイヤやロープなどのデザインにも使われることもあります。
ミシン刺繍には色々な刺繍データ作成のテクニックがありますが、実はあまり知られていない裏技テクニックで「タタミ縫いの偏差機能」というのがあります。
今回「偏差機能」を使って和リボンの刺繍データ作成をレポートいたします。ちょっとしたテクニックで、お客様に満足してもらえる刺繍を作ることが出来ます。
※刺しゅうプロだけではなく他の刺繍ソフトにも、だいたい標準で付いている機能です。

①偏差 30%が標準のタタミ縫いの配列。

②偏差9%にするとタタミ縫いの針落ちの配列で縄網の様な刺繍になります。

③偏差の刺繍で和リボンの刺繍データを作ってみました。

④房の部分はマニュアルパンチのパイピング縫いで表現します。

⑤タジマの彩の刺繍機で試し縫い完了。

⑥リボン部分は縄の様にねじれた表現。パイピング縫いで房を表現出来ました。

⑦偏差機能テクニックを使った刺繍試作品例です。