ミシン刺繍教室を運営しています。最近ケミカルレースの作り方を学びたいと要望する生徒様が増えてきました。
ケミカルレース(chemical lace)とは水溶性不織布等に刺繍を入れて、刺繍が終わった後、お湯等で不織布を溶かし、刺繍の部分だけを残したものです。
副業OKの会社も増えて、副業やお家時間を使ってたくさんのアクセサリーを作る作家さんも増えています。アパレル向けの刺繍作品販売向けのカテゴリでは、ワッペン刺繍の市場で飽和状態になっています。そこで情報の早い人は「ケミカルレースに着目して」作り方を学びに来る人が少しずつ増えてきました。そんな需要をOGBSマガジンの読者さんとシェアしたいと思い、ケミカルレースの簡単な作り方をレポートしたいと思います。
ケミカルレースのデータ作りに大切なことは水溶性シートを溶かした後、刺繍がバラバラにならないように一筆書きの刺繍データ作りにプラスして、刺繍の下に走り縫いを入れるのがコツです。このコツさえ覚えたら、刺繍データ作成も怖くないです。
※リアル表示とステッチ表示で分かりやすいように、2個並べて表示し、スタート&エンドの位置は同じに設定して作成しています。色々なケミカルレースを作って、手作り作家さん達が喜ぶようなアクセサリーパーツとして販売しても面白いかもしれません。

①バラのチャーム刺繍データを作成した所。

②次に走り縫いを全体的に走り廻らせます。

③サテンステッチのバラのデータと走り縫いのデータの縫い順番を替えます。

④色を統一して、一筆書きのケミカルレース刺繍データの完成です。

⑤お湯で溶ける水溶性不織布で刺繍を致します。

⑥刺繍完了した後、下糸の処理をします。

⑦お湯で水溶性不織布を溶かします。

⑧応用で、色々なケミカルレース製作をお楽しみください。