オーダーメイドクッションを注文してみた

秋吉純子秋吉純子

オーダーメイドクッションの評価
定期的に編集長から「インターネットで注文してばっかりで楽してるやろ?」と言われます。アイツ、オーダー商品はネット注文の方が手間がかかって面倒くさいのに全く理解してくれへん。で、

「今回は実店舗で買うこと。それと、最近猫にうつつを抜かして実家の柴犬をおざなりにしているらしいやん。コミュニケーション取るためにも犬のクッションとか作ってみたら?」。

ありがた迷惑な提案ありがとうございます。実店舗でペットの写真入りクッションを作ることにします。

平日19時までの店はないわー

確か以前、編集長がカメラのキタ○ラで扱ってると言ってた記憶をたぐり検索窓に【カメラのキタ○ラ オリジナルクッション】と入れてページを確認すると、ペットの写真を印刷しただけの四角いクッションが登場。

速攻で「ないな」と離脱してしまいました。アタシが欲しかったのはペットの体や顔の形のクッションなのです。

次に【オリジナルペットクッション 大阪】と検索。するといい感じのお店(A店)を発見。

ペットの写真を切り抜いてその形のクッションを作ってくれるのです。しかも大阪に実店舗あり!

これは行くしかない、と営業時間を見ると「平日19時まで、土日は休み」。

ないわー。実店舗のくせに。

アタシは自営業だから時間の調整ができるけど普通の会社員やOLさんは行くこともできないし。

フリーダイヤルが記載されていたので電話すると「ご希望の内容をお問い合わせフォームに記載してメールしてください。折り返し返信します」。

電話で相談できるからフリーダイヤルでしょーが!? メールが面倒で電話したのにガッカリです。

でも、急いでいるので問い合わせフォームから送信しました。

店主の情熱が漂うサイトを発見!

ここに決めるのもどうかなと思うので、もう一店舗探してみようっと。

今度は実店舗にこだわらず【オリジナルペットクッション】で検索。すると、仕上がりも見栄えも凄くいいクッションがヒットしました。

がっ!

プリントではなくジャガード織りなので値段がめちゃ高2万円超えです。

完全に予算オーバー。編集長にどやされます。

次から次へと見ていくと「こんな一昔前の色使いのサイト、久々に見たわ」と唸らせてくれるネットショップ(B店)を見つけました。

サイトはとても見にくいけど、なぜか行間から店主の情熱が漂っています。

「気になる。電話しよう」。残念ながら電話は繋がりませんでしたが、この店主、情熱モリモリなので「出なかったら留守電残してね。折り返し電話するから」とフォローバッチリのテープが流れます。

ひとまずお問い合わせフォームからメールを送り返信を待つことにしました。

返信を待つ間、2店舗の商品の違いを検証してみることにしました(下の表参照)。

比較表

値段は実店舗のA店がかなり魅力。刺繍で名前やリボンを首元に施してくれるサービスもある。でも片面プリントというのが残念。

で、B店は私の希望通りの両面プリント。

もうひとつ私の心に刺さったのは、B店は留守電を入れた当日に店主から折り返し電話がかかってきたのです。

はじめに店舗を見た時に感じた情熱ビンビンです。

編集長に速攻で連絡してこれまでの経緯を説明。「予算オーバーで実店舗じゃないけどB店で作りたい」と訴えたところ、

「なんか実店舗で買うよりややこしくて面倒くさいことになってるやん、ウシシ」とOKを貰いました。だから前からネットのお買い物は面倒やって言うてるやろ!

まったく理解できないこだわりポイント

そうこうしているとB店から返信があり、メールに画像などを添付して送るようにと指示を受けました。愛犬の写真と自分が思い描くクッションのイメージ画像をメールで送信、後は代金を振り込むだけ。

愛犬の写真

送った愛犬の写真。

「なんや、別に面倒でもなんでもないやん。楽勝楽勝!」と笑っていたのですが、やはり一筋縄では行きません。店主からまた電話がかかってきたのです。

クッションの出来上がり具合について、私のイメージ画像よりももっと素敵に仕上がるこだわりポイントを説明してくれるのですが、電話で専門的な説明を受けてもイメージできません。

「ちょっと待って。ホームページの画像を見るんで」とサイトを確認するも、画像が小さすぎてこだわりポイントがまったく理解できない。

でも、「こうした方がより良くなるはずだ!」という店主のたぎるような情熱だけは伝わってくるので、言われるがままにしました。ええ、彼の気迫に委ねてみたのです。

ホームページだけど素晴らしい接客

データ入稿から待つこと9日、商品到着です。

写真の背景が白っぽくなるのが嫌で愛犬の名前と同じ【みかん色】の水玉を入れたのですがこれがいい感じに仕上がっています。

クッションの縁が少しベロベロした仕上がりになってるけど、これは店主が丁寧に説明してくれた箇所なので問題なし。ホームページの画像の10倍は見栄え良く出来上がってます。

クッションの正面写真

クッションの正面写真。

クッションを裏側から撮影した写真

クッションを裏側から撮影した写真。

クッションの斜め写真。

今回のお店は、今まで色々ネットショップで買い物してきたと自負するアタシの中でナンバーワンの接客力でした。

ここまでしっかりとした接客と対応をされたのは初めて。何度も悪口言うようで申し訳ないけど、このホームページからこんな素晴らしい接客されるとは夢にも思いませんでした。

電話3回、12通ものメール。

くどいほどだけど、不安なまま購入するよりよっぽどいいです。

もしも私の周りでペットクッション探している人がいたら、イイ店あるよと勧めてしまうかもってほどです。

店は見かけだけで選んだらアカン。店主の情熱で判断するべしというのを痛感させられた恐るべしお店でした。

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記者プロフィール

秋吉純子
秋吉純子
LEDサイン販売会社に在職中、飲食・物販など300にのぼる業種へ取材訪問して販促を実施。その後、マーケティング会社でマイカル系GMSの新店舗出店前調査や、アイデア雑貨メーカーで企画開発、ネット事業を担当。女性目線で消費者の生の意見を吸い上げ、商品開発や既存商品の改革など行なってきた。現在は、ホールインワンの記念品販売サイト「アーカイブプラス」を運営。一般社団法人イーコマース事業協会・元副会長。趣味は廃墟・工場めぐり、ビール、サイクリング。モットー「酒は世界の共通語」。 http://www.holeinone-golf.net/