オリジナルグッズビジネスを展開していると、どうしても遭遇するのが「自店で作れない注文」。かといって、せっかく来店してくれたお客を手ブラでは帰したくないですよね。
他にも「大事な得意先」だったり、「金銭が魅力的で」、「うちで作れる商品とセット」だったりして、「自店で作れない注文」を受けてしまうことは珍しくありません。
そんな時に頼れるのが、様々な下請け業者。
そこで記者が下請け業者に様々な商品を発注し、完成までの道のりをチュートリアルとして紹介します。
「外注に出すのが怖い」、「どんな風にやりとりすればいいのかわからない」というオリジナルグッズ業者は、このコラムを参考に外注に出す際の流れを把握し、下請け業者を使いこなしてビジネスの幅を広げましょう!
目次
フルカラーTシャツを外注する
Tシャツプリントを始めたばかりの店では、小型の設備でワンポイント~A4サイズのプリントはできても、それ以上のサイズに対応できないケースが多いのですが、製法に詳しくないお客からは、様々なプリントサイズの注文が入ります。
例えば、小型トナー転写システムしか持っていない場合、A3を超えるフルカラー注文、濃色に白フチなしプリントは難しいです。
そういったケースで頼りになるのが、専門的な機械や大型設備を取り揃えた下請け工場。
そこで、「黒のTシャツに持込みデータ(A3サイズ程度の写真入りのデザイン)を白フチなしでプリントしてほしい」という注文を、様々なウエアプリント設備を備えたエドバン(株)ファクトリーに外注しました。
見積り依頼から商品が届くまでの手順を紹介します。
外注の手順
1、「エドバンファクトリー」で検索してWEBサイト(e-FACTORY)にアクセスします。左サイドメニューの「お取引登録はこちら」をクリックします。
2、「お取引登録フォーム」の画面が表示されるので、企業情報などの必要事項を入力し、取引登録を申請。登録完了のメールが届くのを待ちます。
3、登録完了のメールが届いたら、記載されているIDとパスワードでe-FACTORYの会員ページにログインします。プリント料金表の閲覧や見積りフォームが使用可能になります。
4、無地商品カタログやプリント料金表などがメール便で届きました。インクジェットプリントができるボディなら持ち込みも可能ですが、今回はe-FACTORY在庫のボディを使用します。
5、会員ページの見積りフォームに、枚数や加工箇所などの必要事項を記入して送信します。「黒Tシャツにガーメントプリント(ダイレクトインクジェットプリント)」で製作依頼をします。
6、デザインデータは、容量が大きかったため、大容量ファイルを共有できる無料サービスを使ってメールで送信しました。デザインデータはお客が持ち込んだ完全データを想定し、EPS画像(解像度350dpi)を貼り付けて実寸でデザインしたAIデータを使用しました。
7、見積りのメールが届いたので、メール返信で製作を依頼。そのメールに記載されている振込先に代金を振り込みます。
8、メールで発送予定日の連絡が届き、発送予定日には送り状のコピーがFAXで送られてきました。商品は、「個別たたみ袋詰め」を希望したため、透明袋に個包装されています。
9、ガーメントプリンターで写真入りデザインをプリントしたオリジナルTシャツが完成しました。
黒いTシャツに白フチなしフルカラープリントという面倒な注文も、専門のプリント工場に外注すれば安心して任せられます。エドバンではWEBサイトやメールで次の手順を案内してくれるので、それに沿って進めて行けば、初めてでもスムーズに発注できました。
今回の発注情報
〈フルカラーTシャツ発注情報〉
外注先:エドバン(株)ファクトリー
注文した個数:20枚
納期:約1週間
支払方法:前払銀行振込
次は「オーダーメイドクッション」の外注に挑戦!
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