学校のイベントやテレビのスポーツ中継などでよく目にするトロフィーやメダルなどの「表彰記念品」。
これらの表彰記念品、実は個人でもオリジナル製作できることをご存知でしょうか?
オリジナルグッズを取り扱っている業者の中には「表彰記念品」を専門にしている製造業者があり、そういった業者の中には個人からの発注を受け付けているところもあります。オリジナル表彰記念品は、コンクールや企業の社内表彰など様々なシーンで活躍しています。
そこでこのコラムでは、オリジナル表彰記念品について紹介します。
「個人でも作れることを知らなかった」、「作ってみたい」、「品物選びを迷っている」、という方はぜひ参考にして下さい。
目次
表彰記念品の定番「トロフィー」
トロフィーと聞くと、縦長のタワー型や杯型のものを想像すると思います。
しかしオリジナル表彰記念品としてトロフィーを発注する場合、形に注意しなければなりません。なぜならオリジナル表彰記念品において「トロフィー」とは主にタワー型のものを指し、杯型のものは「カップ」とそれぞれ別のアイテムとして扱われていることが多いからです
「トロフィー」とは主に、台座の上に装飾が積み上げられタワー型や、台座にガラス彫刻を乗せるガラストロフィー(クリスタルトロフィー)、アクリルプレートを乗せるアクリルトロフィーなどのことを指します。
トロフィーは、大きいものから子どもが片手で持ち運べるものまで、たくさんのサイズがあります。なのでオリジナルで作る際には、表彰の内容や順位に応じてサイズや形を選びましょう。またトロフィーはサイズや形によって大きく値段が変動するアイテムだということもお忘れなく。
サイズ・形を選択した後は、台座の文字入れスペースに指定の文字をプリント・彫刻して完成です。業者によっては「優勝」や「〇〇記念」といった文字だけでなく、オリジナルの写真やイラストをプリント・彫刻できる場合もあるようなので、発注する前に業者を比較してみましょう。中には台座全体をオリジナル製作している業者もあるそうです。
重量感と高級感がある「カップ」
オリジナル表彰記念品における「カップ」とは台座の上に、足と取手を付け装飾を施した金属製の杯を配置したもの。「優勝カップ」などとも呼ばれています。スポーツ中継で、大きなカップを掲げている選手の姿を見たことがある方も多いでしょう。
カップはトロフィー同様サイズ・形を選択した後は、台座の文字入れスペースに指定の文字をプリント・彫刻して完成です。
ただしカップは、杯部分の素材によって大きく値段が変わるアイテムです。プラスチックにメッキ加工を施すお手頃価格の「樹脂製」や、金型に合金を流し込んで作る「ダイキャスト製」、鉛とアンチモンの合金・アンチモニーで作る少し高価な「アンチモニー製」、銅と亜鉛の合金・真鍮で作る高価な「真鍮製」が一般的。そのほかガラス製やアルミ製、大理石製など業者によって取り扱う種類は様々です。
オリジナルの自由度が高い「盾(表彰盾)」
盾も表彰記念品の定番です。企業の社内表彰や大会の個人表彰、進級、昇段など個人の成績・功績を表彰するシーンでよく利用されています。
盾は主に、はめ込まれたプレートに指定した文字を彫刻する既製品と盾全面にオリジナルデザインができるセミオーダー製品の2種類があります。
既製品はセミオーダー製品よりオリジナリティの面では劣りますが、人気の王冠や鷲、女神、スポーツ競技などのレリーフを使用できるのが魅力です。また基本的にセミオーダー製品よりも安価で作ることができます。
セミオーダー製品は形状以外ほぼ全面オリジナル製作できるのが魅力。トロフィーやカップよりもプリント・彫刻できる面が多いので、用途に応じて様々なデザインが実現できます。
表彰盾は表面が平らなので装飾や彫刻、プリントの自由度が高いのが魅力。トロフィーやカップよりもオリジナリティの高い表彰グッズです。
スポーツ系の記念品として人気が高い「メダル」
メダルをオリジナル製作する際は、表面は既存のデザインで、裏面に名入れを施すのが基本とされています。そのため作成する際にはまず、表彰の内容に応じてメダル表面の図柄を選び、それから裏面に言葉を彫刻します(〇〇記念、氏名、記念日、チーム名など)。
素材は木製、ガラス製、表面がミラー素材になったミラー製などが一般的です。
また業者によっては、メダル用の「首掛けリボン」のオリジナル製作にも対応している場合もあります。リボンはロゴやチーム名を入れるだけでオリジナル感が格段にアップするアイテムなので、メダルをこだわって作りたい時には合わせて注文しましょう。
記念品と一緒に贈られることも多い「賞状(表彰状)」
トロフィーやカップ、メダルなどと一緒に贈呈される賞状。これも業者に頼めば個人でも製作することができます。発注できる賞状は主に、用紙に既に文字が入った「既製賞状」と、指定した表彰文を印刷できる「オリジナル賞状」の2種類があります。
既製賞状は、シーンに合わせて表彰文が印刷された賞状です。団体名や賞の名前、順位、氏名などが空欄になっており、受賞決定後に書き込めるようになっています。値段も安く、自治体のスポーツ大会などでよく使われています。デザインは既存のものなので手間もかからず、イベントまで時間がない時にも便利です。
発注の際は基本的に表彰文と用紙の向き(縦長・横長)、色、サイズ、飾り(枠)を選ぶだけです。
オリジナル賞状は、注文者が自由に表彰文を決めることができます。感謝の気持ちを自分の言葉で伝えたい時、表彰文にこだわりたい時にぴったりです。賞状書士が表彰文を手書きで仕上げてくれる筆耕サービスをおこなっている業者もあるので、注文の際は様々な業者を比較してみましょう。
表彰記念品と一緒に贈りたいオリジナルグッズ
ここからは、上記の表彰記念品と一緒に贈られる定番アイテムを紹介します。
<ボールペン>
ボールペンは汎用性の高い万能グッズとして、様々なシーンの記念品として活用されています。企業では、定年を迎えた社員に賞状とあわせて永年勤続表彰として贈ったりする用途もあります。
記念品としてボールペンを作る時は、どんな形状のボールペンにどんな名入れをしたいのか、完成品のイメージを持つことが大切。形状によって名入れできるスペースが変わってくるので、文章量にも注意しましょう。
またボールペンの素材はプラスチックや木材、金属、セルロイドなど様々。素材によって名入れの製法が変わってくるので、入れたい内容が決まっている場合には、製作業者に伝えて製作可能かどうかを確認しましょう。
■ボールペンについて、作り方などを解説したコラムはこちら↓
「ノベルティの定番!名入れボールペンの作り方」
<ボール>
野球やサッカーなどの球技系のスポーツでは、表彰や卒団の際に、名入れしたオリジナルのボールを送ることがあります。
ボールへの名入れする場合、ボールのサイズによって製法が変わります。小さいものは「UVプリント」、大きいものは「パッド印刷」が一般的です。オリジナルのボールを作りたいという場合は、こうした製造ノウハウを持っている加工業者に依頼してください。
■ボールについて、作り方などを解説したコラムはこちら↓
「チームの結束を高める! 記念グッズで人気のスポーツ用ボール」
<カフスボタン>
オリジナルのカフスボタンは、企業の永年勤続者や退職者に贈られる記念品としても活用されているアイテムです。
カフスボタンは平面ではなく半球状のものが多いため加工が難しく、相応のノウハウを持った業者でないと製作することができません。品質を求める方は徽章メーカーなどの専門業者に依頼しましょう。
■カフスボタンについて、作り方などを解説したコラムはこちら↓
「小さなお洒落アイテム「カフスボタン」を知る」
<ネクタイ>
贈り物の定番の1つ「ネクタイ」。
ネクタイと言えば名入れ刺繍のサービスが有名ですが、実は一からデザインを起こしてオリジナルネクタイを作ることもできます。
■ネクタイについて、作り方などを解説したコラムはこちら↓
「オリジナルネクタイの製法は「織り」、「プリント」、「刺繍」の3種類!」