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4分野の展示会の人気ノベルティを調べました
IT系、医療系の展示会に続いて、今回は金融系の展示会「第2回資産運用EXPO」(開催期間:2019年1月24日〜26日、会場:東京ビッグサイト)と釣りの展示会「フィッシングショーOSAKA2019」のノベルティを調査しました。
調査方法やカウント方法、IT系展示会(Japan IT week関西)の調査結果などは「そのノベルティで大丈夫? 発注前に読むべき【展示会ノベルティ人気ランキング 2019年版】Part1–IT系展示会」のコラムをご参照ください。
また、医療系展示会(メディカルジャパン大阪)の調査結果は「そのノベルティで大丈夫? 発注前に読むべき【展示会ノベルティ人気ランキング 2019年版】Part2–医療系展示会」に掲載しています。
金融系展示会の人気ノベルティを調査
金融系の展示会「第2回資産運用EXPO」のノベルティ利用率は、190社中31点で、16.31%。
来場者層は40~50代の男性がほとんどで、コンパニオンを立てるブースが多くありました。資産運用、金融、不動産の展示会だけに、来場者層が限られているようです。
「ノベルティは名刺と引き換え」が当たり前で、さらに一歩踏み込んで「投資の話を少し聞いたらノベルティを渡す」という出展社も。展示会場でお客を捕まえたいと考える出展社が多いのでしょう。
金融系展示会の気になるランキング結果、第1位は……
「資産運用EXPO」の人気ノベルティ【第1位】は食品(31点中9点/採用率29.03%)。
名入されていない食品が多く、社名や商品をPRするよりも、名刺をゲットして後追い営業することを主眼にしているよう。
結果だけ見ると「Japan IT Week 関西」と同じ「食品」となりましたが、「資産運用EXPO」の方が利用率が高く、配られているノベルティが少し豪華に感じられました。
これは、この展示会で金融商品や不動産などを提案するため、すぐ「実」に繋がるよう、客集めにお金をかけたのでは、と推測できます。
第2位は清掃用品。ちょっと変わったグッズも。
【第2位】は、ウェットティッシュ、ティッシュ、靴磨きなどの清掃用品(31点中6点/採用率19.35%)。
「メディカルジャパン大阪」でも第2位にランクインした清掃用品ですが、靴磨きを受け取ったのは今回が初めて。他の展示会では見かけたことがない、オリジナリティの高いノベルティです。
年齢層が高く、男性客が多いとわかっていれば、「靴磨き」のようなノベルティを増やすことでブースへの集客に繋がるかもしれません。
第3位はノベルティの定番品
【第3位】は、ノベルティの定番バッグ(31点中5点/採用率16.12%)。
不織布、キャンバス地のバッグで、1色刷りが基本。
1社だけ、転写紙をつかってフルカラーで名入れしているところがありました。他の展示会に比べると、全体的にサイズが大きかったり、ポケットがついていたり、マチが大きかったりと、たくさんの資料を入れられるバッグが使われていました。
第4位も定番品
【第4位】は、こちらもノベルティの定番、クリアファイル(31点中4点/採用率12.90%)。
資料も一緒に手渡すことができるのがメリット。
「メディカルジャパン大阪」ではほとんどのクリアファイルがフルカラーでしたが、今回の「資産運用EXPO」については全社がフルカラーで作製していました。
1社だけ黒に箔押ししているように見えますが、よく見ると黒も金もCMYKの掛け合わせで印刷しています。
クリアファイルのフルカラー化は金融系展示会でもかなり進んでいるようです。
その他は、「ボールペン」、「ノート」、「本」、「カイロ」などが配られていました。
続いて、釣りの展示会の人気ノベルティを調査
人気ノベルティ調査の最後の取材対象は、釣りの展示会「フィッシングショーOSAKA2019」(開催期間:2019年2月1日〜2月3日、会場:インテックス大阪)。
取材に訪れたのが一般公開日だったため、大人から子供まで幅広いエンドユーザーが来場しており、子供向けの釣り体験やクイズ大会なども開催されていました。
ノベルティ利用率は158社中31点で19.62%。
釣りの展示会ならではのノベルティが第1位に
圧倒的大差で【第1位】となったのがステッカー(31点中17点/採用率54.83%)。何と、ノベルティの約半数を占めるという結果に。
釣り道具を入れるタックルボックスに貼る人が多いため、このような結果になったのでしょう。
自社の商品名、ブランド名をおしゃれにデザインしたステッカーが多かったほか、ライフジャケットの着用を促すものや、船の発航前機関点検チェックポイント、ゴミの持ち帰りルールを説明するものなど、実用的な役割を持つステッカーも見受けられました。
ステッカーは屋外使用を前提とし、耐候性と耐水性が高いため、釣りをする人向けのノベルティとして最適のようです。
ほとんどの企業がコンパニオンを立ててステッカーを配布。名刺交換などは求められず、道行く全ての人に配っていたようです。
後追い営業が主体の金融・投資系と違って、ブランドをPRして商品購買に繋げる戦略なのでしょう。
中には、コンパニオンがステッカーを剥がし、客の肩に貼るケースも。また、SNSをフォローしたり、企業フェイスブックページに「イイね」するとステッカーをプレゼントする出展社もありました。
第2位は他の展示会でも上位の定番グッズ
【第2位】は、またもやクリアファイルがランクイン(31点中4点/採用率12.90%)。
他の展示会と同様、箔押しよりもフルカラーの方が多く配られました。
フィッシングショーでは公益財団法人や検査機構、公正取引協議会などお堅い団体がいくつも出展していましたが、クリアファイルにはキャラクターを入れたり、ロゴをフルカラー表現するところも多数ありました。
それだけ予算が潤沢にあるということでしょうか……。
その他に、テグスや缶バッジなどがあり、全てのグッズが名入れされていました。
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「そのノベルティで大丈夫? 発注前に読むべき【展示会ノベルティ人気ランキング 2019年版】Part4–総合ランキング」